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​【事後レポート】Coral Capital主催の「高齢化社会を支えるスタートアップ〜AgeTech〜」にチカク代表 梶原が登壇

2021.04.28

株式会社チカク(東京都渋谷区、以下「チカク」)の代表取締役 梶原健司が、Coral Capital主催のオンラインセミナー「高齢化社会を支えるスタートアップ〜 AgeTech(エイジテック)〜」に登壇し、Coral Capital 西村賢氏らと超高齢化社会におけるテクノロジーの活用についてディスカッションを行いました。



​西村氏の業界トレンドによると、スマートフォン登場から約20年が経ち、AgeTechの市場規模は世界で1500兆円と伸長しており、高齢者のデジタルテクノロジー活用が本格化していくとされています。また、健康でアクティブな高齢者の増加に伴い、ヘルスケアの領域だけでなく、レクリエーションを提供するプロダクトも増加していくと見込まれています。

一方、高齢者のスマートフォンベースのアプリケーション利用は進んでいるとは言えず、高齢者向けのサービス開発における難しさについて、梶原は以下のように話しました。
「弊社の『まごチャンネル』の開発においては、徹底的に高齢者の機器の使い方を観察し、開発を進めてきました。例えば、マニュアル作成においては高齢者が集まる喫茶店に行き、テレビ本体とマニュアルのドラフトを持ち込んで、実際に触れていただきながら改善を繰り返しました。冷蔵庫のような白物家電は開けたらすぐ使え、ボタンを押して待つという感覚がないため、端末のボタンが高齢者の方には馴染みにくい。また、HDMIの向きがわからないこともあります。自分達の当たり前が当たり前じゃないということを理解し、どれだけ細かく観察して正しく把握し、高齢者に向けて最適化した体験のデザインができるかということが重要。単純にスマホアプリを作ればできるかというと中々そうはいかないと思います」

また、高齢者のITリテラシーが上がっていく中での今後の変化について、梶原は「身体能力的には視聴覚、学習能力など年齢を重ねると低下していきます。具体的には80代の視力は健常成人の1/2程度で、80代の学習能力は60歳以下の1/3に低下すると言われています。人口トレンドとしては、80代以上の方は増え続け、10年後には約1500万人になり、単純に若い人向けのプロダクトを使えるようになるかと言えばそうではないと感じています。また、年齢に関わらず、家の中のテレビをはじめとしたディスプレイは無くならず、むしろ画面サイズは大きくなっています。他者とのコミュニケーションに加え、見守りや健康促進サービスなど、家の中で新たな価値提供は、まだまだ発展する余地があると考えます」と話しました。

今後もチカクは、高齢者のDXを推進するエイジテック企業として、高齢化社会の課題解決へ貢献してまいります。

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